はじめに…
冠婚葬祭ってなに?
冠婚葬祭とは、人生の節目でおこなわれる行事のことです。たとえば、自分の生まれた日には誕生日のお祝い会、学校に入学する際には入学式、二十歳になったら成人式、入籍をしたら結婚式、などというように、私たちはさまざまな節目で行事をおこなっています。
しかし「人生の節目」とはいえ、自然界においては、誕生と死亡以外は切れ目のない連続体で、境界はひどく曖昧です。そこで人びとは、このように行事をおこなって、人生に境界をつけたのです。なかでも特に重要だとされていたのが、「元服」「婚礼」「葬式」「祭祀」の4つの行事で、「冠婚葬祭」という言葉の由来にもなっています。なお、本サイトでは、冠婚葬祭の行事のなかでも、代表的なものを取り上げて、その行事にともなうマナーを中心に紹介をしていきます。
ことばの由来は?
「冠婚葬祭」という言葉は、人間の一生のなかでも、特に重要だとされてきた4つの行事に由来しています。
たとえば、「冠」は今でいうところの「成人式」を表しています。昔は、成人に達したことを示すために「元服」という行事をおこなっていました。元服では服を改め、髪を結って冠をつけます。冠婚葬祭の「冠」の字は、このことに由来しているのです。
そのとなりの文字「婚」は、結婚式とそれに伴う一連の行事を表しています。
そして、「葬」は人生最後の行事である葬式を表しています。
「祭」は、毎年決まった時期におこなわれる、神様や先祖の霊を祀るための行事のことを表しています。今ではその意味合いは薄れていますが、正月、節分、七夕なども神様や先祖の霊を祀るための行事です。
以上の4つの行事を表す一文字ずつを組み合わせてつくられたのが、人生の通過儀礼を表す「冠婚葬祭」という言葉なのです。
冠婚葬祭にはマナーが命!
冠婚葬祭の行事の多くは、これまでの人生と、これからの人生を分ける重要な行事です。そして、それらの行事が滞りなく運ぶことは、今後の人生が災いなく運ぶ兆候とも考えられていました。したがって、不吉な兆候が現れないように、冠婚葬祭の行事のなかには、日常の生活よりも数多くのマナーが存在しています。これらのマナーは、縁起を担ぐばかりではなく、相手を思いやる気持ちからも形成されています。
私たちが社会生活を営むうえで、いずれは必ず冠婚葬祭の行事に参加することでしょう。その際に重要なのがマナーです。マナーはスムーズな人間関係を維持するための共通ルールです。より良い人間関係を築くためにも、冠婚葬祭のマナーはしっかりと身につけておきましょう。
